運営委員長から

              こども発明教室の運営に携わって 

      公益財団法人日本発明振興協会常任理事 「こども発明教室」運営委員長 佐藤 泰司

 本協会は早くから未来を担う青少年の創造性の育成をめざし、こども発明教室の前身である「小・中学生の発明工夫教室」(昭和36年)、「創造性教室」(昭和40年~44年)、「わんぱく発明学校」(昭和41年~53年)が運営され、先人たちの熱い思いと情熱により永永と続けられてまいりました。そして創造性育成の意義と使命をさらに確固たるものとするため、昭和54年(1979年)に開設の趣旨と実施要領を定め、文部科学省及び東京都教育委員会の後援を頂き、本協会の三大事業の一つとしてこども発明教室は発足し40年が経過しました。この間、専任講師として、児矢野吉松先生(1回~24回)、厚地大司先生(25回~37回)、木村和久先生(38回~現在)が就任され、大勢の講師を束ねられ順調に推移してまいりました。ここに専任講師並びに指導講師の先生方に対し心から感謝申し上げる次第であります。
 教室は日本発明振興会館 地下1階(約100㎡)に、小学3年生(当初は4年生)~中学2年生(東京都内及び近隣の小中学校児童・生徒)を対象として定員135名で45名づつ3教室に分けて実施しております。子供たちは充実した機械工具を自由に使用できることや、子供たち同士の交流が行われるなど活発な創作活動が行われています。期間は毎年5月の入室式から始まり翌年2月の修了式まで、毎週土曜日・日曜日に運営されます。
 前半は機械工具の安全な使い方や工作方法の基礎などを教え、後半は自分で創作品を考え自分で設計し、自分で材料を調達して製作していきます。製作の場所は教室のみとし、自身の力だけで創作できるよう家に持ち帰ることは禁止しています。保護者からは、何事も自分で計画実行できるようになったとか、ものづくりの楽しさを学べ、知識も付き、とても良い教室に通うことが出来たと感謝の気持ちでいっぱいです、など良い評価を頂いています。
 こども発明教室は過去40年間に4912名の子供たちが参加されここで学びましたが、この教室が未来を担う子供たちの豊かな発想とこれを実現させる創造力を開発・育成する場になれば、と願っております。 

  (こども発明教室40周年記念誌 「こどもたちの無限の発想力」平成31年3月31日発行 から)